2023/04/24/12:00
長崎の音 ~#4 波佐見焼~
波佐見、有田、三川内はひとつの山を挟んだような隣接した陶磁器の町だ。
波佐見が大村藩、有田が佐賀藩、三川内が平戸藩とそれぞれの藩領が違うことから個々の発展を遂げてきた。
いずれも朝鮮半島からの陶工がルーツ。
付近の山から陶石が出土するため隣接せざるを得なくなり、そのために薪の取り合いなどでトラブルになることもあった。
陶磁器は藩の収入として大きいので大切に保護され独自の発展を遂げた。
波佐見焼は庶民の茶わんとして普及した。
隣接の有田から汽車にのせたため、有田焼というブランドの陰に隠れていたが、
技術の高さや洗練されたデザインで波佐見焼は今では最も注目度の高いブランドとして認められるようになった。