NBC長崎放送

2021/12/14/19:19

シンクながさきコラム「生姜について」

毎週火曜日はシンクながさき ながさき地域政策研究所のみなさんにお話を伺っています!

12月14日は、研究員で食と健康アドバイザーでもある久保山健司さんにお話を伺いました💡

テーマは「生姜」

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生姜は、身体に良いと聞きますね。
生姜は年中ありますが、収穫は夏から秋にかけてになります。それが「新生姜」です。
私たちがよく目にするには、「根生姜」です。
根生姜は、新生姜を収穫してから数ヶ月貯蔵したもので、
貯蔵している間に繊維質が増えて、独特の茶色になるのです。
新生姜と根生姜の栄養に、大きな違いはありませんが、
寝かせて凝縮することにより、根生姜の栄養価の方がやや高いと言われています。

身体を温める食材として人気の生姜。
その魅力は、豊富な栄養素がもたらす効果効能だけでなく、生姜の三大辛味成分と言われる、
「ジンゲロール」「ジンゲロン」「ショウガオール」の、冷えや脂肪への働きが凄いところです。
ジンゲロール自体は、血流促進や殺菌作用を持っており、身体をぽかぽかにしてくれます。
末端の冷えに悩む人は、日常で積極的に生姜を取り入れるのがおすすめです。

おすすめの取り入れ方はというと、
簡単なものでは、加工された粉末生姜。粉末だけの製品もありますが、「生姜紅茶」などは
コンビニなどでも手軽に購入できます。
私がおススメしたいのは、生姜シロップです。市販品もありますが、自家製も簡単でおススメです。

簡単な作り方をご紹介すると、
できれば皮付きの生姜(300g)を軽く洗って、スライサーもしくは包丁で薄くカットします。
皮付きなのは栄養成分が皮付近にたくさん存在しているからです。
砂糖(できればきび砂糖)同量300gを鍋に一緒にいれて、約1時間置きます。
そうすることで、カットされた生姜から栄養成分が流れだします。
時間が経ちましたら水200ccを入れ、火を入れ強火にします。
あくが出たら取り除き、約15分弱火で煮込みます。
最後にレモン汁をお好みで足したら完成です。
シナモンスティックやパウダーを入れたらより美味しいです。
粗熱がとれましたら、生姜汁と生姜に分けて保存します。
完成したシロップは紅茶やお湯、ミルクに入れたり
お好みでハチミツなどもいれてお召し上がりください。

残った生姜の使い道ですが、
久保山家では、ヨーグルトに入れたり、そのまま食べたりしています。
生姜の辛味成分は、内臓脂肪の抑制や糖尿病予防への効果も期待できます。

太りにくい身体を作ってくれますし、糖尿病や高血圧などの生活習慣病にも効果があります。
ここで、長崎県の生姜の生産高ですが、全国9位で1480トン佐賀県は16位で304トンです。
諫早市の飯森地区でたくさんいい生姜が獲れます。ちなみに全国一は高知県で20657トンです。
長崎では生産量も多く、高品質な生姜が取れます!
シロップ以外でも甘酢漬けにしたり、今の季節は豚汁やお鍋に生姜をいれたりするとより身体が
温まります☆

よく、チューブに入っている「すりおろし」生姜もありますが、添加物や保存料が入っており、
生姜風味は味わえますが、栄養素は少ないです。できれば、生の生姜をすりおろすか粉末生姜をご利用ください。

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体が温まる生姜を取り入れてぽかぽかした冬を過ごしてみてはいかがでしょうか😊

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